貴金属の刻印記号の読み方について教えてください。
貴金属には、その素材を表す刻印が打たれています。
金の表記
金の表記としてK18やK24と刻印されていることがありますが、これは、金の純度を表します。金は24分率で表されており、K18は、18/24が金であるということ。つまりK24は24/24ですから、ほぼ純金ということです。
実際には純金は強度が低いのでアクセサリーには適しておらず、K18などよりは使われることが少ない方です。
カラーゴールドもこの金の表記に沿った記号で表記されます。たとえばピンクゴールドはPGですから「K18PG」で18金のピンクゴールドということになります。YGはイエローゴールド、WGはホワイトゴールド、GRGはグリーンゴールドで、それぞれ混ぜる金属によって違った発色になります。
金以外の金属では、プラチナがPt、銀がAgと元素記号で表記されることが多いです。
ホールマークとは
ホールマークとは、造幣局がその品位を証明した証として刻印するもので、すべての製品にあるものではありません。日本のホールマークは、日の丸の旗にひし形で、ひし形の上に数字が刻印されます。この数字は1000分率で表されており、ほぼ純金の場合などは、999という数字が入ります。国によってホールマークは異なりますので、日本のマークではないからといって、ホールマークがないというわけではありません。
メッキの刻印
金属の種類だけでなく、メッキを表す刻印が売られているものもあります。たとえば、GFは金張り、GPは金メッキということ。金張りのほうが金メッキよりも薄いメッキです。WGFはホワイトゴールド張りで、PPはプラチナメッキを表します。K24が入っていると、これは純金だと思いがちですが、K24GPという表記の場合は、24金でメッキをしてある、ということです。刻印の記号は一部しか知らない場合は、正しい意味が分からないので注意しましょう。
刻印の種類は多く、なかなか素人にはわかりづらい点もあります。気になる場合はジュエリー専門店などで気軽に「これはどういう意味ですか?」と聞いてみるのもおすすめです。
まとめ
貴金属にはその素材や純度などを表す刻印がされていることが多いです。そのため、刻印を見ればそのジュエリーの大まかな価値がわかります。ただし、それにメッキを意味する記号が加わっていると、価値が下がってしまうのですが、記号は種類が多いのでなかなか素人には難しいもの。わからない場合は、気軽にジュエリー専門店や買取店などで聞いてみるとよいでしょう。