真珠のネックレスの換え糸にはどのような素材がありますか?またそのメリットとデメリットは何ですか?
真珠のネックレスの換え糸には、絹糸・GPT・化学繊維などが使われます。
真珠のネックレスの糸換え
真珠のネックレスは、基本的に定期的な糸換えが必要になりますが、糸換えに使う糸にはいくつかの種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるので、それを考えて選ぶようにしましょう。
絹糸
昔から真珠のネックレスの糸といえば、絹糸が使われてきました。程よい弾力があり、しなやかなのが絹糸のメリットで、仕上がったネックレスは鎖骨に沿って美しいラインを描きます。こうした仕上がりの美しさが絹糸を使う最大のメリットといえるでしょう。
ただし、絹糸は非常に繊細な素材なので、比較的短期間で伸びたり切れたりするため定期的に糸換えが必要になるというデメリットもあります。そのため、最近ではほとんど使われておらず、どうしても絹糸にしたい場合は事前に相談するのがおすすめです。
GPT
GPTとは、超強力化学繊維のことで、これは非常に丈夫な糸になります。真珠の換え糸として使った場合、糸が切れてしまう、という心配がほとんどないので、安心して使えるのがメリットでしょう。ただし、ほとんど伸びないので加工がしづらく、さらにまだそれほど広く使われていないこともあって、糸の値段も高価です。また、糸が伸びないのでネックレスを組んだ時に、糸の張り具合によっては真珠同士が擦れてその部分が削れてしまうこともあります。
化学繊維
現在、最も一般的に使われている換え糸が、化学繊維です。全く伸びないというわけではないので、ある程度の年数で糸換えはしなければなりませんが、絹糸のように頻繁に行う必要はありません。しかも、糸そのものの値段が安く、糸換えの費用を抑えることが出来るのもメリットです。また、程よく伸びるので加工がしやすく、絹糸に比べると非常に丈夫で切れにくいので、使い勝手の良い素材と言えます。
まとめ
真珠のネックレスは定期的に糸換えが必要なジュエリーですが、切れやすく繊細な絹糸を使っていた昔に比べて、現在は化学繊維の糸が主流になり、ずいぶん糸換えの頻度も少なくてすむようになりました。
最近ではGPTのような丈夫な糸を扱うショップも増えているので、できるだけ糸換えをせずに使いたい、という場合はおすすめでしょう。
使う糸によって糸換えの料金も変わってくるので、料金と耐久性、仕上がりの美しさで比較・検討するのがよいでしょう。